社員は常に良心に従い誠意をもって業務を実行し信用を確保しなければならない。
社員は自己の職責が社業の発展に寄与することを自覚し最善を尽くして責任を遂行しなければならない。
社員は会社の組織を重んじ服装、態度、言葉づかいを正しくして法令諸規則を守り会社の命令指示を忠実に実行し規律を保持しなければならない。
社員は職場の明朗化に努め相互の理解と信頼をもって良好な人間関係を維持し一致協力して業務を遂行しなければならない。
社員は安全管理が企業使命であることを自覚して奉仕の精神に徹し目的達成に努めなければならない。
われわれは常に正道に立って社業を運営する。
会社の発展は社会の福祉に寄与し得るものでなくてはならない。
経営者と従業員は共に会社の根幹であり、我々の会社を業界の最優秀会社にすることを唯一の念願とする同士である。互いに相寄り相たすけ和の心をもって一致協力熱意と至誠を傾倒し、会社中心に行動する。
会社の営業方針は会社経営の責任者が決定する。しかし之が決定にあたっては事前に出来得る限り多数社員に発言の機会を与え、審議の上尊重すべき意見は方針に反映させる努力を払う。
従業員は一度決定された会社方針は之を至上絶対のものとし、全幅的に之を支持し積極的な協力をしなければならない。
会社経営の任にあたるものは独善を排し、経営の方針に誤りなきかを常に反省検討し、従業員の期待に背かぬよう絶えず努力を尽すと共に従業員の人格、人間性を尊重し、又従業員は経営者を信頼し相互誠意と理解の上に立つ。
要するに会社運営上思想に対立のない環境を常に維持しながら全社一致して会社の発展に努力する。
経営者は事業主のみに奉仕するものでなく、従業員にも得意先にも等分の奉仕をすべき立場にあることを銘記し、より良き奉仕を目標におく。特に従業員並にその家族の繁栄は会社を発展させ得てはじめて達成し得るものなることを肝に銘じ、その責任の重大性を痛感し、あらゆる努力を尽くさねばならない。
各自の信用は即ち会社の信用となる。各自の得意先に対する誠実は会社への誠実となる。常に良心に従って職務を誠実公明に遂行しなければならない。
会社の人事は経営者の権限に於て行う。之が拒否は会社の繁栄の成否につながることを銘記し、一切の情実を排し会社本位に之を行う。
従業員の昇進、昇格は、年令、学歴、職歴、縁故等にこだわらず、社務に尽瘁し、人物、才腕、識見等を仕事の上に能力として発揮し、それが会社の発展に如何なる貢献をなしたかによって決定する。
従って能力の低下、貢献の度合いにより降格、減給もあり得るものとする。
従業員は会社の組織を重んじ、秩序を乱さず規律に従うは勿論、各部門は互いに緊密な連絡を保ち相協調して社業の円滑な運営に努力する。
各自が会社の一員として誇りと責任をもつところに愛社精神が生れる。会社と生涯を共にする覚悟で各自の本分に最善をつくす。
会社幹部の選択は会社の興廃を左右する。
社務に尽瘁し、人物、才腕、識見、能力ともに優れ、この経営理念に最も忠実な真の協力者の中から会社幹部を選抜する。
我々は家族的情誼に基づいて、互いに敬愛し自由に語り合い又援け合い喜憂を共にし明朗健全なる会社を建設する。
之が実現をたすける目的で会社在籍全員で共栄会を組織し、之が健全なる発展を期する。
以 上